昨今、投資信託が身近になってきています。例えば、個人型確定拠出年金(ideco)も投資信託です。
会社やパソコンで株式や債券の割合、日本や海外をどういう配分にするか考えたことがある人はいるのではないでしょうか。
知らず知らずのうちに、投資信託に関わっているケースもあります。
では、投資信託は、どういうものでしょうか。
目次
投資信託とは?
簡単にいえば、プロのファンドマネージャーが運用している商品を買うということ。
たとえば、日本株の投資信託を買うとします。個人で日本株というと、個別株をその時の値段で買うということになります。
投資信託にすると、ファンドマネージャーが株式を分析し日本株の中から選別した株式を複数銘柄に投資した運用益を投資家が得るということになります。
投資信託は商品なので、テーマがあり最近ではIOTやAIに関連する会社ばかりを集めた商品が人気です。
テーマも様々で日本、海外、株式、債券、不動産など多岐にわたります。商品によってリスクや手数料なども違うので購入する際は、パンフレットと目論見書をよく読むことが大切です。
投資信託に向いている人
どういう人が投資信託に向いているのでしょうか。
短期で売買するのではなく、中長期で運用していきたい人
ずばり、短期で売買するのではなく、中長期で運用していきたい人です。
一部例外もありますが、投資信託の手数料はたいてい3%前後なので(税抜き)株式の手数料とは大きく違ってきます。
最近ではノーロード(手数料なし)投資信託もでていますが、まだまだ数は少ないです。
ネット証券などでは株式の往復の売買の手数料が安いので例えば、「今日買って今日売る。」でも益を得ることができるケースも多いが、投資信託は上場しているものを除けば、リアルタイムで値段を反映しないので1割、2割(分配金をふくめて)値上がりしていないと、値あがっていると思って売ってみたけど損していたなんてことも起こりうるので注意が必要です。
忙しく市場のチェックを毎日できない人
また、日々仕事をしていて市場のリアルタイムでのチェックを毎日できないような環境にいる人にもおすすめです。
投資信託の価格のことを基準価格といいますが、基準価格は1日に1つの値段しかつきません。
株式のように、秒単位でチェックする必要がないのです。人気な銘柄だと新聞にも掲載されていますし、ネットでもチェックできるので通勤電車の中などでチェックできます。
詳細に知りたい場合には「月次レポート」が運用元から発行されるので、証券会社のHPなどからチェックすると今どういう運用がされているのかよく分かります。
投資信託と聞くと、高いイメージがあるかもしれませんが、1口から買えるので、その時の基準価格近辺で購入できます。
たとえば、アメリカ株に投資するA投資信託を購入するとなると、今日新聞にのっている基準価格が8000円だとします。
でも注意が必要なのは個別株のようにリアルの8000円で買えるわけではないということです。いつの相場できまるのかは商品によって異なります。
A投資信託は翌日の相場を反映する商品だとすると、今日為替も円高だし米株も下がっているしいいタイミングだと思って注文しても、翌日の相場を反映するので翌日に大きく円安にふれて株高になっていれば8300円で購入する羽目になるということにもなります。
予算ギリギリの口数を買うのではなく、少し余裕をみた口数で買うことをおすすめします。
投資信託の1番のメリットは分散投資が簡単にできること
投資信託の一番のメリットは分散投資が簡単にできることです。
日本円を現金でもつことが一番安全だというのは言い切れません。なぜなら、円の価値は変わるものだからです。
その一つが物価上昇。100円で買えるハンバーガーが、20年後に200円になっていたら?1000万で買えるものが半分になります。円の価値が現在の半分になるということです。
もう一つが為替。現在1ドル100円だとします。円安が進み、20年後に1ドル200円になっていたらどうですか。ハワイ旅行で、2000円で買えていたTシャツが4000円出さないと買えなくなるのです。
普段日本で生活していると、ニュースで「小麦の値段が上がった、OOの値段が来年から上がります。」などの話をよく目にしますが、大きな値上げでもないのでそんなに気にならないですよね。
それが積み重なると20年後、30年後どうなるのでしょうか?日本円の現金だけしかもっていないと、リスクを回避できません。
リスクを分散するためにも、投資信託を持つことをお勧めします。
海外や株式、債券などさまざまな商品を分散してもつことで日本の円安が進んだら、為替を用いる海外に投資した商品が値上がりしますし、株式が大きく値段を下げたら、債券は値上がりします。
うまく組み合わせることで、世界情勢のリスクや物価の値上がりリスクを回避できます。
預けるだけで増える時代は終わりました。超低金利時代を生き抜くためにも重要な選択肢です。ただし、運用はリスクがつきものです。
上がることもあれば下がることもあります。しっかり理解したうえで、余裕のある資金で行いましょう。
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