[となりのトトロ]お母さんの病名は何?

スタジオジブリの代表作の1つ「となりのトトロ」。

昭和30年代前半の日本を舞台にしたファンタジーです。

主人公のサツキとメイは、お母さんの療養のためにお父さんと共に農村に引っ越してきます。

 

この物語は、幼い姉妹と、この農村の不思議な生き物との交流を描いた、不思議で心の温まるファンタジーです。

 

姉妹のお母さんである草壁靖子は、「七国山病院」という病院に入院しており、姉妹とは離れ離れとなっています。

 

作中では、お母さんの病名は明かされていません。

 

そのため、巷では、様々な情報が飛び交っています。

 

この記事では、サツキとメイのお母さんの病気に関する情報を紹介していきます。




となりのトトロのお母さんの病名に関する様々な憶測

(1)精神病

まず、都市伝説として、お母さんの病気は「精神病」なのではないか、という説があります。

しかしながら、この説は、根拠が見当たらず、信憑性が低いです。

(2)結核

「七国山」という地名は、所沢市の隣の東村山町(旧)にあり結核サナトリウムが点在した八国山緑地に類似しています。

特に、八国山緑地の南側の一角に「新山手病院」という病院があります。

この病院はかつて、首都圏郊外の結核病院として知られていました。

現在も、結核治療に力を傾けているとのことです。

これらの事実から、お母さんの病気は、「結核」であったという説が有力です。

(3)喘息

一方で、お母さんは「大部屋」に入院していました。

そのため、感染力の強い「結核」ではなく、「喘息」である、という噂もあります。

ただ、先の結核は、排菌が終わると、感染しないようです。そのため、やはり結核という説が強いです。

(4)肺気胸

気胸とは、肺に穴が開き、空気が抜けて潰れる病気です。

肺気胸は、背が高く、痩せ型の人が発症しやすい病気のようです。

サツキとメイのお母さんもこのタイプなので、もしかした肺気胸かもしれません。

ただ、肺気胸は、胸腔ドレナージと呼ばれる処置が必要な病気です。具体的には、肺に外からホースをつなぎ、肺から漏れた空気を吸いだす処置です。

お母さんはこのような処置をしていませんでした。このような事実から、肺気胸の疑いは低いと思われます。




ジブリ制作側の見解

演出覚書(宮﨑駿『出発点 〔1979-1996〕』(徳間書店、1996年)p.406 「「となりのトトロ」演出覚書―登場人物について」)には「胸を病んで入院中」とありますが、作中では靖子の病名は明言されていません。

一方で宮崎駿監督は、さつきとメイの引っ越してきた家について、はっきりと「結核患者が住んでいた家」と明言したことがあるそうです。

そのため、先に紹介したように、「結核」説が有力でした。

しかしながら、スタジオジブリ側が否定している、という情報もあります。

まとめ

以上を鑑みると、お母さんの病気は「結核」が有力であると思われます。

ただ、公式見解はあくまで「胸を病んで入院中」であり、結核で間違いない、というわけではありません。

「となりのトトロ」が子供向け映画だったため、病名などの重い設定は敢えて表に登場させなかったのかもしれません。

また、敢えて謎な設定を盛り込んでおくことで、巷で噂が飛び交うように仕向けていたのかもしれませんね。

だとしたら、さすがジブリ!

なお、映画の時代背景と思われる昭和30年代前半の日本では、結核の有効な治療法が確立されていたようです。

しかしながら、病気が何であれ、母親と同じ屋根の下で暮らせない日々が続く不安は、幼い姉妹にはとてつもなく重いものかと思います。

そんな環境にある姉妹の無邪気な様子を見ていると、逆に切なく感じます。

なお、宮崎駿監督のお母様が、肺結核であったそうです。

そのため、重い病気の家族を持つ人の気持ちが、駿監督には痛いほどわかっていたのでしょう。

このような事実を知ったうえで「となりのトトロ」を見てみるのも、一興かもしれません。