松井秀喜が米国の野球殿堂入りを落選した理由とは?アメリカ選手優遇か?





日本の野球殿堂入りを果たし、米国での野球殿堂入りも期待されていた松井秀喜さんですが、1月25日に落選したことが明らかになりました。

メジャーリーグの本場、アメリカでの野球殿堂入りを果たすのは非常に難しいらしいのですが、このニュースで私が驚いたのは、松井さんの評価が圧倒的に低かったことです。

全米野球記者協会(BBWAA)の役員の投票で75%以上を獲得した選手が殿堂入りを果たせるのですが、松井選手が獲得した票はたったの0.9%(4票)だけだったのです。

ちなみに、得票率が5%未満の場合、殿堂入り資格は失われます。

つまり、松井選手の米国での野球殿堂入りチャンスはこの先ないということでもあります。

「何で松井が殿堂入りせんのじゃ!!(怒)」

と納得いかない方も多いでしょう。

松井さんはヤンキース時代の2009年にワールドシリーズで日本人初となるMVPを獲得し、世界一に貢献しました。また、メジャー通算打率.282、1253安打、175本塁打、760打点の成績でオールスターにも2度選出された選手です。

なぜ、ここまで評価が低かったのだろうか?

色々と調べることにしました。


アメリカの野球殿堂の選出方法は?

投票を行うのはBBWAAに10年以上所属している記者です。

BBWAA(全米野球記者協会)は新聞、雑誌、ウェブサイトなどの野球記者で組織されています。

投票資格を持つ記者達は通常、25~40人の候補者の中から、最大10人までの名前を書いて投票し、得票率が75%以上であれば、殿堂入りを果たせます。

得票率は、獲得した得票数を全体の票数で割って 100を掛けた値です。

今回、松井さんは得票率が0.9%で、獲得票数が4票とのことですので、全体の投票数は444票になります。

444票中たったの4票だけ・・・

アメリカ人選手が優遇されるのか?

ここで、1つ気になるのが、アメリカの野球殿堂であるからアメリカ人が優先されるのではないかという疑問です。

実際、今までの米国野球殿堂入り表彰者全323人の国籍を調べて見ると以下のような結果に。

アメリカ:306人
その他:17人

圧倒的にアメリカ人が多いのが分かると思います。

このことからも松井選手の殿堂入り落選は国籍によるものではないかという意見も一部あります。

ただ、個人的には、今回の殿堂入りで松井選手が落選したのは実績によるところが大きいと思っています。


2018年殿堂入り選手との比較

まず、2018年の殿堂入り候補者34人の中から殿堂入りを果たしたのが次の4人です。

・チッパー・ジョーンズ(元ブレーブス)
・ブラディミール・ゲレーロ(元エクスポズ)
・ジム・トーミ(元インディアンズなど)
・トレバー・ホフマン(元パドレスなど)

実際に、彼らの成績と松井選手の成績を比較してみたいと思います。

・チッパー・ジョーンズ(元ブレーブス)
・通算468本塁打(歴代3位)
・首位打者(2008年)
・ナショナルリーグMVP(1回)
・シルバースラッガー賞(2回)
・MLBオールスターゲーム選出(8回)
・連続試合長打14(歴代1位)
・ブラディミール・ゲレーロ(元エクスポズ)
・通算449本塁打
・アメリカンリーグMVP
・シルバースラッガー賞8回
・エドガー・マルティネス賞1回
・プレイヤー・オブ・ザ・マンス6回
・MLBオールスターゲーム選出9回
・ジム・トーミ(元インディアンズなど)
・通算612本塁打
・本塁打王1回
・シルバースラッガー賞1回
・ロベルト・クレメンテ賞 1回
・ルー・ゲーリッグ賞 1回
・プレイヤーズ・チョイス・アワーズ
・マービン・ミラー・マン・オブ・ザ・イヤー 2回
・プレイヤー・オブ・ザ・マンス 3回
・カムバック賞 1回
・トレバー・ホフマン(元パドレスなど)
・通算防御率2.87
・通算セーブ数601
・最多セーブ投手2回
・最優秀救援投手3回
・ローレイズ・リリーフマン賞2回
・DHLデリバリー・マン・オブ・ザ・マンス4回
・ピッチャー・オブ・ザ・マンス2回
・ハッチ賞1回
・ルー・ゲーリッグ賞1回
・MLBオールスターゲーム選出7回
。松井秀喜
・通算175本塁打(MBL)
・ワールドシリーズMVP:1回
・月間MVP:1回
・週間MVP:4回
・月間新人MVP:1回
・インターリーグ首位打者:1回
・クラッチ・パフォーマー賞:1回
・Baseball Digest ルーキーオールスターチーム (2003年)

これを見て分かるように松井選手はMLBでの本塁打数(打点、安打数なども)が他の選手に比べ少ないです。

というのも、松井選手は28歳でMBLをデビューしたため選手期間が短かったのです。

そのため、アメリカリーグでの成績が評価される米国野球殿堂では、松井選手の評価が低かったということになります。

なので、決して松井選手が日本人だからとか、結果を残していないというわけではなくて、MLBでの活動期間が短いために成績を積み重ねられなかったのが落選の原因になります。

まとめ

殿堂入り発表前、松井選手は、

「1票でも入ったら驚き。10年(メジャーに)いた、ただそれだけ」

と、ご自身でも客観的に実情を理解されていたようです。

米国殿堂入りは果たせなかった松井選手ですが、日本では堂々と野球殿堂入りを果たしています。

今回の結果は残念でしたが、松井選手が私たち日本の誇りであることは間違いないでしょう。